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強力な番組がある時間帯の争い

各番組は、自分の番組の視聴率を上げようと日々努力しているわけですが、安定して人気を獲得して定着している番組から視聴率を奪い取るのは並大抵のことではありません。しかし、全盛期は誰もが想像し得なかった「8時だョ!全員集合」の凋落の例もありますし、人気番組から視聴率を奪い取ることは決して不可能ではありません。それに、「あの番組にはかなわない」からといってその時間に番組を放送しないわけにもいかないでしょう。そのため、いくら強力な番組があったとしても、他の番組は視聴率をとるべく努力しているのです。

強力な番組のある時間帯の例

では早速、現在強力と言われている番組がある時間帯の例を見ていきましょう。その曜日による協力番組にはそれぞれに特徴があり、見ているだけでも楽しい番組ばかりです。特に根強い人気を誇ったのが、月曜の夜10時や木曜夜9時。日曜日の8時や昼ドラと呼ばれる昼のドラマも好評を博しました。

月曜夜10時

月曜の夜10時は、フジテレビで「SMAP×SMAP」という、人気グループSMAPを起用したバラエティ番組が存在します。常時20%以上の視聴率を獲得する人気番組です。この時間帯で人気があるだけでなく、今放送されているバラエティ番組の中でも人気が高いです。視聴率15%を超えると超人気番組といわれるテレビ業界において、夜10時という時間帯ながら20%の視聴率を常に維持するこの番組はお化け番組と言ってしまっていいでしょう。番組開始は10年ほど前ですが、その頃のSMAP人気は絶大で、その番組だからという理由で視聴率が高かったこともあるでしょう。しかし、今でも安定して視聴率を出している限り、スマスマから視聴率を奪うためには、SMAPが解散するとか、番組が完全にマンネリ化してつまんなくなるかくらいじゃないと難しいかもしれません。他のテレビ局も手を拱いて見ているわけではありませんが、この時間帯で長期放送できた番組はほとんどなく、半年や1年で終了に追い込まれてしまうのが普通です。他の時間帯で視聴率を取っていた番組が月曜10時に来た途端に視聴率が低迷し、終了してしまった例もあります。長期放送されている番組としては、テレビ朝日のニュースステーションや報道ステーションがありますが、これも平日毎日放送する番組という性質上月曜日も放送しているだけのようで、月曜日の視聴率は悲惨な結果になっています。ここまで来ると、番組自体を引き抜かなきゃダメなんじゃないかと思ってしまいますね。

木曜夜9時

この時間帯には、高視聴率を獲得している番組が2つ存在します。フジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」とTBSの「渡る世間は鬼ばかり」です。とんねるずは若者を中心とした層が、渡る世間の方はドラマ好きの主婦や年配者などの層と住み分けが行われており、どちらも安定して高視聴率を出しています。この2つの番組で合わせて40%近くの視聴率をたたき出しているので、他の番組の入り込める余地は少ないです。一時期人気があったバラエティ番組「どっちの料理ショー」も視聴率低迷により打ち切られてしまいました。テレビ朝日は1990年代からこの時間帯をドラマ放送枠に当てており、渡る世間に勝負を挑んでいる格好になりますが、ドラマの内容によって視聴率がそこそこ取れているものと全くふるわないものの差が激しく、安定している渡る世間から視聴者を奪い取ることには成功していません。テレビ東京は1968年からこの時間帯は「木曜洋画劇場」と題して映画を放送しているので、やはり週によっての視聴率変動が激しく、安定して視聴率を獲得するには至っていません。まあ、映画枠ですから、特別なことがない限り打ち切られることはないでしょうが・・・。


日曜夜8時

日曜夜8時には、どうしようもないお化け番組がありますね。そう、NHKの「大河ドラマ」です。大河ドラマは1月から順を追って1年間放送されるのが普通で、1回見逃すと(再放送はありますが)その後の視聴に影響が出てしまうので、見る人は毎週かかさず見ます。勿論、扱う題材によって多少視聴率は前後しますが、うちの両親や伯母のように「大河ドラマは見なきゃいけない」と条件反射で見てしまう人も多く、基本的な視聴率は常に高いです。それでも、40%近くの視聴率を誇っていた時代から見れば、20%程度で安定している今の方が他局の入り込む余地はありますけどね。大河ドラマをすすんで見る層はやはり年配者が中心でしょうが、最近は若者にも受け入れられるようにと、若者に人気のある若手俳優を積極的に起用し、さらに視聴率拡大を狙っています。効果が上がっているかどうかは疑問ですが。大河ドラマを見る層をターゲットにして番組を作っても勝負にならないことはわかっているので、現在は他の局は若者を取り込むためにバラエティ番組を放送しています。時代の流れで視聴者の望む番組が変わってきますので、常に視聴者の見たい番組を制作することを心がけているのです。

平日昼12時

平日の昼12時は昼食の時間で、会社勤めをしている人でもテレビを見る人は結構いますし、主婦もテレビの前にいることが多いでしょう。そのため、この時間帯はフジテレビの「笑っていいとも」と日本テレビの「午後は○○おもいっきりテレビ」が強力な番組として存在し、この2番組が視聴率争いを繰り広げています。ただし、笑っていいともは関東地方の視聴率はいいものの関西地方では悪く、関西ではテレビ朝日の「ワイド!スクランブル」が人気です。現状ではこの3番組が拮抗して視聴率を争っている状態ですね。NHKはお昼のニュースの時間ですからいいとしても、TBSやテレビ東京のこの時間帯の視聴率は悲惨で、特にTBSはやる番組やる番組すべてが早期終了に追い込まれるという「魔の時間帯」になっています。


強力な番組から視聴率を奪い取るには?

 

今見てきた部分で少しお話しましたが、強力な番組がある時間に視聴率を取る方法は、

・既存の人気番組の視聴者を自番組に引き抜く

・既存の人気番組を見ていないと思われる層をターゲットにした番組を放送する

の2つに大別されます。ドリフから視聴者を奪い取ったひょうきん族の例もありますが、基本的に前者の方法で視聴率を取ることは中々難しく、今はほとんどが後者、つまり人気番組を見ていない層を狙った番組作りを行っています。しかしながら、やはり強力な番組の壁は厚いようで、その時間帯に割って入るのは難しいようです。テレビ製作者も何とかして視聴者の気をひきつけられる番組を作ろうとしていますが、いい番組が放送されたとしても、強力な番組の影に隠れてしまい、目立っていないのが現状です。それでも、各テレビ局が1つの人気番組を目標としてそれ以上のよい番組を作ろうと努力しているのは、我々視聴者にとってはいいことです。いい番組が多くなれば、それだけ我々はよりテレビを楽しむことができます。



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