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視聴率争いによる弊害

既に見てきたように、テレビ局の視聴率の良し悪しはスポンサーの動向に影響を与えます。従って、テレビ局にとっては視聴率の高低はそのまま収入に影響を及ぼし、会社の収益に直結します。よって、どの番組も視聴率をとろうと躍起になるわけです。まあ、それが質のいい番組を作り、視聴者に見てもらおうという考えであればいいのですが、実際にはもっと安易に視聴率を取ろうとするケースが多く、それに伴って様々な弊害が出てきて最近問題になっています。

視聴率をとるための基本的な考え方

 

視聴率をとるためには、同じ時間に他局で放送されている番組よりも視聴者の興味をひきつけ、自分の番組を見てもらう必要があります。視聴率という数字だけにこだわるのであれば、極端な話、視聴者に番組さえ見てもらえればいいことになります。実際、どこのテレビ局もこだわっているのは視聴率という「数字」だけなので、内容はさておき、番組をいかにして見させるかだけが重要視されています。まともな方法で視聴率を上げるのは大変ですが、本来ならばそうやって地道に視聴者を獲得し、視聴率を上げていかなければなりません。しかし、残念なことに、もっと簡単に視聴率を稼ぐ方法が存在するのです。人間誰でもそうだと思いますが、同じ結果が得られるのであれば簡単な方法をとろうとしますよね。テレビ局もその例に漏れず、簡単に視聴率を上げられる方法があるのならその方法を使うと、まあそういうことです。その安易な方法によって、テレビ番組は我々にとって無視できない問題をたくさん引き起こしているのです。

具体的に何が問題なのか?

では、その安易な方法で視聴率をとろうとすることの何がそんなに問題なのでしょうか。問題は非常にたくさんありますが、いくつか見てみましょう。

やらせが行われる

特に、ドキュメントを売りにする番組にこの傾向が現れます。ドキュメントというのは、実際に起こったことを過不足なく放送するものです。しかし、大概ドキュメントというのはつまらないもので、テレビで放送するほど話題になる事は余りありません。そこで、ドキュメントじゃないのにドキュメントとして衝撃的なシーンを放送し、視聴者をひきつける方法が行われます。

捏造が行われる

情報番組などに良く使われる手口です。後で詳しく説明しますが、先日、とある番組の捏造が発覚して番組終了に追い込まれたことは記憶に新しいところですね。これもやはり、本当のことを放送すると番組にならないから捏造したと思われます。まあ、情報番組程度ならまだ許されると思いますが、事はそこだけにとどまっていないことが問題です。


プライベートの侵害

人間は、多かれ少なかれ、他人のプライベートを知りたがる傾向があります。特に有名人や芸能人のプライベートは知りたがる傾向が強いですよね。以前から問題視されている件でもありますが。これはつまり、有名人のプライベートを扱えば視聴率が取れるという話になりますが、これによって芸能人の私生活までもが詳細にテレビで放送されることになります。まあ、芸能人の場合は有名税的な部分もあるので多少なりとも仕方がないのかもしれませんが、近年では一般人であってもちょっと有名になっただけでプライベートを暴かれてしまうという状態です。これもテレビなどの情報から起こる現象であって、個人情報が叫ばれている現在明らかにそれに逆行しています。誰でもそうですがプライベートぐらいはゆっくりとしたいものですよね。

偏向報道が行われる

人間は人をほめることよりも、悪口を言う方が好きです。いい噂は中々広がらないですが、悪い噂は一瞬にして広まることを考えてもそれがよくわかります。従って、視聴率をとるために、視聴者が共感すると思われる悪口を言う番組が作られることがあります。まあ、それが正当なものであれば別にいいのですが、最近はちょっと様相が違います。視聴率を高める簡単な方法を使っていたとしても、それがテレビ局内部だけの問題ならば「勝手にやってれば」で済む話なのですが、我々の実生活に影響を及ぼすとなればそうも言っていられません。そこで、ここでは大きな問題だと思われるものに絞って見ていくことにしましょう。


テレビ番組の中身が薄くなる

これは近年指摘され始めたことですが、テレビ番組というのはCM中はどうしても視聴率が落ちてしまいます。CM中に他のチャンネルを視聴者が見ているからなのですが、それをきっかけにしてチャンネル自体を変えられてしまう場合もあります。そのため、CM中もチャンネルを変えたくならないように番組構成を考えるようになったのですが、これにより番組の内容が薄っぺらくなりました。




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